2025.04.28

富士OB会 特別顧問による連載コラム【第1回】

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4月になって富士学院のOB医大生に加わった方たち、合格とご入学おめでとうございます、フレッシュな気持ちと緊張が入り交じった状況で新しい学びの場に迎えられたと思います。また医学部で進級したOB医大生やOB医師たちも一層前向きな気持ちでスタートを切られたと思います。

新医大生になったOBたちについては大学での勉強は基礎・教養系の学修と医療ガイダンスや医療倫理での基本的な教養を教え込まれる講義などで後者は特に医学を志した皆さんには特に興味深いものがあるでしょう。
既に約1か月が経過しているので、授業のペースやクラブ活動への参加も身についたかと思いますし、また学年が上がってきた方たちは基礎医学実習や臨床講義など一つとして息抜きが出来ない勉強の継続になっているものと思われます。医学の勉強は基本的には皆さんが初めて経験することの連続なので、少しの予習と確実な講義ノートの作成及びその復習をしっかりと行っていけば、試験の成績が悪くなることはありません。というのは、医学の勉強が進めば進むほど臓器やその分野に対する講義は教える科がたとえ内科と外科で変わってもクロスオーバーすることが多いからです。逆に言えば、このことを意識していないとしっかりと勉強しているつもりでもぽっかりと大きな穴が開いてしまい、論理的に学習できず暗記ばかりする羽目になって学習意欲を失っていく結果になりかねません。元より皆さんは富士学院で講師の先生方から単純な暗記だけでなく、系統的に問題の解答を導くトレーニングを受けてきたわけですから、その経験を存分に活かして下さい。

それから勉強とは離れますが、医大生となってまた進級して高学年になっていけば同期の他大学学生や同級生は徐々に就職活動や社会人としての活動を行うようになっているはずです。こういった人達は当然ですが社会人としての髪型、服装、履き物などを見られる側になるわけで、入学試験で面接を受けた時以上にそのセンスやTPOが問われるようになってきます。医学生としてだけでなく一社会人としての自覚も常に持ちながら、自分に周囲にも甘えることなく信頼される姿を見せるようにして下さい。とかく医学部内だけで1日を過ごしているとそういった点が自己中心的になりがちなので低学年の時から注意してふるまうことも肝要かと思います。

もう少ししたら大型連休になり、一度息抜きするタイミングが訪れますのでリラックスしてリセットし、暑い夏また来るべき定期試験に向けて頑張って下さい。

人生経験の豊富な私からするといつの転換期もそこが自分の第1選択だったかというとそうでもなかった方が多く、期待よりも不安の方が先行していたのが本音です。

特別顧問 天野 篤